自民党県連の留守茂幸会長(右)から要請書を受け取った山口祥義知事=県庁

 九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉間を巡り、自民党佐賀県連は17日、山口祥義知事に対し、国土交通省から提案された複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)に同意した上で、国交省としっかり協議するよう求める要請書を手渡した。フル規格ありきの主張はせず、アセス回答期限の9月末までに同意するように再考することも求めなかった。

 自民県連代表役員の県議や市町議員ら11人が県庁で山口知事と面談した。山口知事は説明を聞いた約10分間、顔を上げることなく手元の要請書に目を落とし、「佐賀県と県民の今と将来をひたすら考えて対応していきたいと思う」とだけ述べた。

 県は一環して「フル規格の受け入れと同義のアセスには同意できない」としており、面談後、山口知事は記者団に考えは変わらないと話した。

 要請書では「今秋までにアセスに同意しなければ、五つの整備方式について幅広く議論する機会が失われるのではないかと危惧している」としたが、直接的に回答期限の9月末までの同意は求めなかった。フル規格前提の主張もせず、五つの整備方式について協議するよう強調した。

 面談で、留守茂幸県連会長は「自民県連は政権与党であり、山口県政を支えていかねばならない。(党推薦の)責任を持って知事選を戦った。県民の期待に応える県政のかじ取りをしてほしい」と訴えた。

 自民党県議団は開会中の9月定例県議会に、国交省と積極的に協議するよう県に求める決議案を提出する方針で、可決される見通しになっている。自民県連は定例会閉会後、党本部を訪ね、知事に要請書を提出したことや決議について報告し、財源や在来線の問題解決に向けて協力を訴えるとしている。(栗林賢)

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