手製の将棋セットを寄贈した浮立面の木彫師小森惠雲さん(右)=鹿島市の古枝小

鹿島の地名を彫ったり浮立面をモチーフにして製作した将棋駒

 伝承芸能の「浮立面」作りで知られる鹿島市古枝の木彫り工房「杉彫」がこのほど、手製の将棋駒を市内の全7小学校に贈った。浮立面があしらわれた駒は、木彫り職人の技巧が詰まった仕上がりになっている。

 杉彫の小森惠雲さん(70)が、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた学校現場を元気づけようと製作。7校と市教委にはさみ将棋が楽しめる駒と盤の11セットを寄贈した。駒は数センチほどの大きさで、浮立面の形に彫るなど職人の細かな技術が光る。「王将」「歩兵」などの刻印の代わりに、市内で浮立が残る地区名などを彫っており「地名を覚えるのに活用してほしい」として、3年生に使ってもらう。

 16日、古枝小(廣田弘一郎校長)で贈呈式が開かれた。小森さんは「伝統を継いでいくためにできることを日々、考えている。将棋で遊びながら興味を持ってもらえれば」と語った。

 児童らは郷土学習で2学期から面浮立を練習しており、運動会で披露する。3年生の小池唯愛さんが「ありがとうございます。頑張るので見に来てください」とお礼を伝えた。教室で子どもたちは早速、はさみ将棋で遊んだ。(中島幸毅)

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