新首相の菅義偉氏は71歳。時代が激しく変化する中、国民には若い指導者を望む声もあったが、70代にしてなお第一線で活躍している人は多い。海の向こうの米大統領選の候補者2人は菅氏より年上だ。佐賀県内の地域や経済界で活動する71歳のリーダーたちも「70代はまだ若い」と口をそろえる。

 県工業連合会会長で、産業機械メーカー大神の吉村正社長は「政治の世界では71歳はまだまだ若い」と言い切る。自分の周りで同年代の経営者が少なくなる中、「同級生の菅さんが国のトップに立つのは励みになる。自分も頑張らんば」と力を込めた。

 「体力の衰えは感じても、人並みに働ける自信はある」。伊万里市の田中久俊さんは、約300世帯で構成する田嶋神社(国重要文化財)の氏子総代会長。「リーダーはできて当たり前、結果が悪いとひんしゅくを買うので大変。国を背負うと手を挙げた菅さんを応援したい」とした上で、「安倍路線をそのまま継承するのではなく、独自の色も出して」と注文を付けた。

 神埼市の横尾勝博さんは「同じ年の首相の誕生は何だかうれしいね」と笑顔を見せる。地元で絵画教室を主宰する一方で、今春から新しい事に挑戦しようと生涯学習の「ゆめさが大学」に通う。菅新首相に「外交や新型コロナウイルスへの対応など課題は多いが、変化を恐れず日本を良い方向に導いてほしい」とエールを送った。(青木宏文、中島佑子、松田美紀)

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