個人利用に力を入れて17日から営業を再開する京都屋=武雄市武雄町

 武雄市武雄町の老舗旅館「京都屋」が、従来の家族・団体中心から個人や少人数利用に重点を置く形式に営業形態を変更する。外国人観光客の減少に加えて、新型コロナウイルスの影響で団体利用も激減し、コロナ禍での新たな営業形態を模索する。8月末から営業を休止していたが、17日から再開する。

 京都屋は1910年創業。鉄筋コンクリート4階建てで35室を備え、最大127人が宿泊できる。家族利用や修学旅行など団体利用が多かった。

 近年の日韓関係悪化で外国人観光客が減少していた。今年初めからは新型コロナウイルスの影響で中国を中心に外国人客が激減し、国内での感染拡大で国内需要も減った。5、6月は休館して7月に営業を再開したが、8月30日から再び休館し、新たな営業の準備を進めた。従業員は40人から十数人に減らしている。

 当面は素泊まりで食事の提供はない。シングル8千円や、1部屋5人宿泊2万円などを用意する。今後、朝食提供や新たな料金設定などを考える。宴会場や会議室のスペース利用も対応する。

 前田浩尚社長は「コロナ禍では団体利用が見込めず、個人化の波は避けられない。ビジネス利用などにも領域を広げ、利用客の動向を見ながら必要なサービスを付加していきたい」と話す。(小野靖久)

このエントリーをはてなブックマークに追加