佐賀県議会一般質問で、九州新幹線長崎ルートを巡って答弁する山口祥義知事(手前)=県議会棟

 9月定例佐賀県議会は14日、初日の一般質問があった。九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉間を巡り、国土交通省が提案した複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)に山口祥義知事は「佐賀県はフル規格に応じておらず、アセスに同意することはあり得ない」と、改めて拒否する考えを示した。

 土井敏行議員(自民)や木村雄一議員(公明)がアセス案への対応などについて県の考えをただした。山口知事は「フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の導入を断念したのは国の責任で、断念したからフル規格というのは筋が違う」と強調した。

 地域交流部の南里隆部長は、法令上必要なアセスはフル規格とミニ新幹線だけで、財源確保のためにアセスを2022年度までに終えられるのは佐賀駅を通るルートのフル規格だけと説明した。その上で「アセス案の受け入れは、佐賀駅を通るルートでのフル規格の整備を受け入れることと同義だ」と主張した。

 南里部長は、フル規格で整備した場合の懸念材料として「在来線の特急が新幹線に振り替わり、特急がなくなる。フル規格になれば選択肢が増えるわけではない」と指摘した。現在は有田、武雄温泉、肥前山口、佐賀、新鳥栖など各駅から博多方面に特急1本で行けるが、新幹線駅での乗り換えが発生するようになるとし、利便性が低下するという認識を示した。

 一般質問には徳光清孝(県民ネット)、井上祐輔(共産)、野田勝人(県民ネット)の3議員も登壇した。(円田浩二、山本礼史)

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