幕末、維新期に鍋島直正の長男に種痘をさせるシーン。ユーモアを交えながら生き生きと演じた=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

寸劇の後、あいさつする大隈重信役の青柳達也代表=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 幕末、維新の礎を築いた佐賀の偉人になりきって歴史寸劇を演じる「佐賀の八賢人おもてなし隊」が、9月で上演8周年を迎えた。13日にはコロナ禍や豪雨被害の復興に尽力する関係者を元気づける新作など5本を、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で約300人に披露した。

 おもてなし隊は2012年9月に結成し、毎週日曜日に本丸歴史館で1日5回上演している。演目は25本あり、9人の役者が演じている。累計観客数は延べ7万7千人を超えた。

 新作は2015年の作品を再構成。英国医学を取り入れようとする明治政府主流派にあらがい、世界最先端だったドイツ医学の導入に力を尽くした佐賀藩出身の医学者、相良知安の功績にスポットを当てた。

 新型コロナウイルス対策として、観衆との間にビニールを張って上演。農民から蘭方医となって天然痘予防に貢献した伊東玄朴、種痘普及のために長男に接種させた鍋島直正らを生き生きと演じた。山口祥義知事も鑑賞した。

 「おもてなし隊」プロデューサーで脚本を書いた桜井篤さんは「佐賀には医術で立派な方が多かったことが歴史を調べ直して分かった。コロナと戦う医療関係者へのエールになれば」と狙いを語る。代表の青柳達也さんは「8周年を迎えられたのは皆さんのおかげ。佐賀の歴史、誇りを伝える活動をこれからも続けていく」と語った。(大田浩司)

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