岩瀬恵美子さん(左)に戸別受信機を手渡す小松政市長=武雄市朝日町の岩瀬さん宅

浸水深2・2メートルに合わせて電柱に浸水位置表示板を取り付ける小松政市長=武雄市朝日町

 佐賀豪雨から1年となった28日、武雄市は防災行政無線を受信できる戸別受信機の配布と、佐賀豪雨での浸水の深さを示す浸水位置表示板の設置を始めた。

 戸別受信機は佐賀豪雨の際、「雨の音で防災情報が聞こえなかった」という声があったことを受け、本年度から2年間で希望する全世帯に貸与する。浸水被害のあった朝日町、北方町、橘町などを先行し、1万5千世帯に配る予定。1機約1万円で総事業費5億7800万円を見込む。

 小松政市長が朝日町高橋地区の岩瀬勲さん宅を訪ね、妻の恵美子さん(86)に受信機を渡し、試験音声を流して受信を確認した。佐賀豪雨で床上浸水し、2階に避難したという岩瀬さんは「受信機が家にあれば頼りになる」と話した。

 浸水位置表示板は幅30センチ、高さ37センチのアルミ製で、「実績浸水深」の文字と赤いラインで佐賀豪雨での浸水の位置を知らせる。災害を忘れず、避難行動の目安にしてもらう狙いで、本年度内に市内130カ所の電柱やフェンス、壁などに設置する予定。経費は110万円。

 小松市長は「必要な時、必要な人に、必要な情報をしっかり届けたい。早め早めの行動を取ってほしい」と呼び掛けた。(小野靖久)

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