佐賀新聞1面コラム「有明抄」を集中して書き写す生徒=吉野ヶ里町の三田川中

 吉野ヶ里町の三田川中(川内野彰夫校長、278人)は、佐賀新聞1面のコラム「有明抄」の書き写しを全校生徒で取り組んでいる。毎週金曜日の朝、約30分をかけて書き写しを実践しており、教師や生徒からは「文章力や読解力の向上などにつながる」と手応えと期待の声が聞かれる。

 手本の文章を書き写す「視写」は、文章表現の理解や速記力などを身に付けるための手法として教育現場で取り入れられており、同校では昨年、現在の3年生が週に一度、有明抄の「視写」を実施。2年時の県の学習状況調査の結果を1年時と比べると、5教科全てで学力の向上が見られた。同校では、有明抄の「視写」がその要因の一つに考えられるとして、本年度から金曜の朝の約30分を利用し、全学年で行っている。

 書き写す有明抄は担当教師が選び、生徒は専用ノートに本文の書き写しとタイトル付け、感想も書く。28日朝も行われ、生徒はひと言も話さず集中して取り組んだ。2年の平野史隆さんは「人の心情を書き出す問題で減点が少なくなり、点数が上がった」と笑い、野上葵稟(あいり)さんも「文章の構成のお手本があるので、自分で文章を書くときはそれに当てはめていくだけでいい。語彙(ごい)力と使い方も身に付いた」と取り組む前後の変化を話す。

 川内野校長は「書く力と読み取る力が重要。継続して行うことで、文章を書くことへの抵抗も少なくなり、文体も自然に身に付くのではないか」と期待した。(西浦福紗)

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