漫画『西海一の水軍 松浦党』

長崎県松浦市が企画した松浦党の歴史を紹介する漫画本=松浦市役所

 中世に九州の北西部で活動した武士団「松浦党」を題材にした漫画本が刊行された。発祥の地とされる長崎県松浦市が地域の歴史を広く知ってもらおうと企画し、党の始まりや元寇(げんこう)での活躍などを分かりやすく描いている。書店やネットで販売している。

 松浦党は平安後期から戦国時代までの約500年にわたり、肥前国松浦郡を中心に活動した。佐賀県内では伊万里市や唐津市などで足跡が残っているが、党の性格や海賊行為「倭寇(わこう)」との関係など未解明の部分が多く、郷土史家らによる研究が盛んに行われている。

 2011年、松浦市鷹島沖の伊万里湾海底で鎌倉時代に襲来した元寇の沈没船が見つかり、大きなニュースになった。市はこれをまちづくりに生かそうと、元寇で活躍した松浦党も含めてPRに取り組み、その一環として漫画の制作を企画した。

 漫画「西海一の水軍 松浦党」は、16ページの資料編を含むB6判120ページ。市が郷土史家の意見などを参考にストーリーを考え、「松浦党のはじまり」と「元寇と松浦党」の2部構成にした。党の成り立ちや元軍との戦いぶりを、小学生が読んでも分かるように描いている。

 市の担当者の吉田倉也さん(48)は「この1冊で松浦党の大まかな歴史が分かる。興味がある人は手にとってみて」と話す。福岡市の梓書院が発行し、600円(税別)。問い合わせは松浦市地域経済活性課、電話0956(72)1116。梓書院、電話092(643)7075。(青木宏文)

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