九州新幹線長崎ルートを巡る長崎県側の動きについて「不快に思っている」と述べた佐賀県の山口祥義知事=県庁

 佐賀県の山口祥義知事は26日の定例会見で、九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉間の整備方式見直しを巡り、長崎県の中村法道知事らが与党などにフル規格での2023年度着工を要望したことを「佐賀の思いを一顧だにせず、突っ走る行動をしていることを不快に思う」と痛烈に批判した。

 会見後、山口知事は24日に長崎県の秘書課から佐賀県の秘書課に電話があり、知事会談の打診があったことを明かした。秘書課によると、山口知事の考えを電話会談で確認したいとの内容だったが、「新しい提案があれば調整するが、知事の考えは既に会見や議会答弁を通して示している」と伝え、断ったという。

 また、自民党佐賀県議団が「在来線の利用を模索しつつ、フル規格で整備した場合を想定して議論を進める」とする今後の方向性を取りまとめたことに関し、山口知事は会見で「議員それぞれに思いがあり、この問題で議論するのはいいことだと思うが、(自民県議団が)フル前提という方向にいっているとの報告は受けていない」とした。

 その上で「整備新幹線は地元の同意があり、やりたいというのが前提であるべき。今回は佐賀にその前提がない。今思えば(与党検討委員会で)佐賀が主張したことについて、もっと国会議員の中で議論されていたらよかったと思う」と述べた。(栗林賢)

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