「G空間情報収集システム」を活用して行われた防災訓練=唐津市役所

G空間情報収集システムでタブレットを操作し、災害現場の情報を確認する市職員

防災訓練の講評とシステム運用などについて話す三谷泰浩教授=唐津市役所

G空間情報収集システムでモニターに映し出される大雨被害に遭った現場の映像

 唐津市が6月から運用を開始したG空間(地理空間)情報収集システムを活用した防災訓練が26日、市役所で行われた。市職員ら約40人が大雨を想定し、市内各地で職員らが収集した災害現場や避難場所の迅速な情報共有を目指し、システムへの対応力向上を図った。

 市内で大雨警報と土砂災害警戒情報が出されたとの想定で行われた。電子黒板に避難所の一覧が表示され、訓練参加者はタブレットで地図上のアイコンをクリックすると避難人数、世帯などのほか、避難所の写真が映し出され、避難場所の情報を得ていた。

 また、道路が倒木によって通行ができないとの被害も地図上で現場をクリックすると、実際の写真と一緒に情報が表示され、冠水や土砂崩れの危険性がある箇所も同様の手順で確認した。

 同システム構築者で九州大の三谷泰浩教授は「防災担当部局だけの使用で終わらず、道路管理など平時にいろんな方法で使いこなして」とアドバイス。「災害は広域で起きる。システム参加の自治体を増やすことも必要」と述べた。

 同システムは昨年、総務省の地域IoT実装推進事業に採択され、システム費1200万円、年間運営費250万円で導入した。来月から市のHPに掲載し、市民も避難場所や災害現場を確認できる。市の梅崎時彦防災対策監は「今後もシステムをより良いものに構築したい。多くの市民に活用してもらえれば」と話す。県内では多久市も同システムを導入している。(成富禎倫)

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