佐賀県庁

 佐賀県は25日、病床数の適正化を図る地域医療構想の実現に向けた国の重点支援区域に、多久、小城両市の公立病院の統合計画が進む「中部区域」が選定されたと発表した。新型コロナウイルスなどの感染症対応も見据えた国の助言を受けることができ、財政支援も強化される。

 高齢化への対応や医療費抑制のため、国は病床数の削減を目指し、病院の再編・統合を促している。選定区域に対しては、病院再編に伴う施設整備などの費用を優先配分し、厚生労働省職員による助言も行う。

 多久、小城の両市は、多久市立病院と小城市民病院を統合し、新しい公立病院を多久市東多久町に建設する。2025年度の開院を目指し、本年度中に運営方針や規模、診療科目などを盛り込んだ基本構想と基本計画を策定する。新病院の病床数は、現在の計204床から150床程度に減らす方向で検討している。

 重点支援区域への選定に関し、横尾俊彦多久市長は「公立病院には、民間の医療機関では担うことが難しい急性期医療などの提供も求められる」とし、国の支援に期待した。江里口秀次小城市長は「国の支援を生かして両市民に利用してもらえる病院づくりを目指す」と話した。(谷口大輔、藤本拓希)

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