緊急事態宣言中の佐賀市街エリアの交通状況の分析結果が報告された佐賀県交通渋滞対策協議会=佐賀市新中町の佐賀国道事務所

 佐賀国道事務所は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の期間中、佐賀市街エリアで交通渋滞が緩和したとする分析結果をまとめた。平日昼間の交通量は宣言前と比べて2割減少し、主な渋滞箇所の一部では車の平均速度が時速7キロ上昇した。時差出勤やリモートワークが影響したとみている。

 日本道路交通情報センターなどが公表しているデータを使い、佐賀市の交通状況を解析した。期間は、緊急事態宣言が全国に拡大された翌日の4月17日から5月14日までで、約1年前の2019年4月19日からの約1カ月間と比較した。

 佐賀市街エリアの平日昼間12時間の平均交通量は、宣言期間中は7238台で、1年前の9401台から23%減った。午前7時から午前9時までの朝のラッシュ時では、市内の主な道路で車が時速20キロ未満で走る区間が3割減り、速度が向上した。

 朝の交通量が多い1時間を道路別にみると、小城・多久方面から国道34号を経由して佐賀市に入る路線が最も多い1733台で、1年前の1998台より265台減った。国道34号の渋滞が起きやすい交差点での平均速度も時速21・3キロで、1年前の14・3キロより速かった。

 佐賀国道事務所は、渋滞の緩和の要因として、リモートワークや時差出勤が影響しているとみている。今後、この時期の県内の企業の状況を調査し、渋滞緩和との因果関係を調べる。

 分析結果は、21日の県交通渋滞対策協議会で報告した。計画課の岩熊真一課長は「本来なら大規模な社会実験をしないと得られないデータ。渋滞対策としてソフト面の取り組みがどれほど有効かを検証したい」と話した。(藤本拓希)

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