山口祥義知事(左から4人目)に要望書を手渡した佐賀県森林組合連合会の福島光洋代表理事会長(同5人目)ら=県庁

 佐賀県産木材の需要が新型コロナウイルスの影響で落ち込み、価格が下落しているとして、県森林組合連合会の福島光洋代表理事会長らが21日、林業への支援を求める要望書を山口祥義知事に提出した。

 県林業課によると、1立方メートル当たりの県産木材の価格は、今年6月はヒノキが前年同月に比べて2500円安い1万2500円、スギは1500円下落して1万600円になっている。

 要望書では、木材需要の多くを占める住宅建築の着工が控えられているため価格が急落し、木を間引いて出荷する「搬出間伐」が採算面から実施できなくなると指摘した。「県土保全など公益的機能の向上に努めてきたが、予定していた森林整備ができなくなり、荒廃森林が増加する」と懸念を示している。

 福島氏や県内の各森林組合の組合長らが県庁を訪れた。出席者からは、山林所有者が間伐を控えるケースが既に起きていることが報告され、山口知事は「山を守るためにしっかりと対応したい」と述べた。

 搬出間伐の経費に対する補助は、国と県が従来実施している。県はコロナ禍を受けて補助を拡充し、9月の一般会計補正予算案に約3千万円を組むことを予定している。(円田浩二)

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