全国農業協同組合中央会(JA全中)は20日、東京都内で通常総会を開き、中家徹会長(70)=JA和歌山中央会会長=の再任を正式決定した。再任は同日付。中家氏は総会後の記者会見で「国内で消費するものは国内で産出できるようにしなくてはいけない」と述べ、食料自給率を改善する重要性を強調した。

 中家氏は新型コロナウイルス感染拡大でマスクが品薄となった例を挙げ「マスクの供給は数カ月で対応できたが、もし食料が不足したり、外国から輸出制限されたりした場合の対応は簡単ではない」と強い危機感を示した。「5~10年といった長期的スパンで検討しなくてはいけない」とも述べた。農林水産省によると、2019年度のカロリーベースの食料自給率は38%にとどまっている。

 中家氏は2期目で、任期は23年8月に開く予定の通常総会までの3年間となる。副会長には2期目となるJA佐賀中央会の金原寿秀会長(70)と、新任のJA福島中央会の菅野孝志会長(68)が就いた。

 金原氏は「2期目ということは、ある意味で仕事が足りなかったのかなという思いがある」とした上で「専門分野は農政で永田町を駆け回っている。『佐賀の鬼が来た』とよく言われる。さらに厳しい鬼になって農家、組合員の生活を守る。地域活性化のために尽力したい」と抱負を述べた。

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