「気になった作品の作者に、感想メールを送ってみたい」と話す百武桃香さん=伊万里高

百武桃香さんのアイデアノート(提供)

 伊万里高3年の百武桃香さんは、多数派に流されず自分を貫くことがテーマの詩「人の形」で、こうち総文に参加する。「自分の意志を持っている人って、かっこいいなと思って」と、自らの憧れと決意を込めた。

 ある授業で、正解だと思う選択肢に手を挙げる場面があった。大半の生徒が一つの選択肢に集中する中で一人、別の答えに挙げる生徒がいた。

 他の生徒が気付いていたかはわからない。席が近かったので、百武さんからは見えていた。「怖かったのかな。とてもこっそり挙げていたから」と振り返る。

 結果は、その生徒の答えが正解だった。多数派だから正解とは限らない。しかし手を挙げた時、自分は多数派だからと安心してはいなかったか―。その時に湧き上がった感情を詩にしたくなり、ノートにペンを走らせた。

 創作する時は、まずノートに向かう。単語から線を引き、連想した言葉を連ね、思いついたフレーズを箇条書きにして、構成が固まってからパソコンで形にしていく。

 白武さんは、レースが豪華に折り重なるロリータファッションを鑑賞するのが好きだ。しかし、それを着る人のSNSを見ると、「白い目で見られる」という声も多い。

 「人の形」には、自らを貫く人を象徴するものとしてロリータの女の子を登場させた。詩の終盤、少数派を象徴するマネキンが、自分の意志を持って動き出す。

 昨年のさが総文で詩部門の運営を担い、参加者として高知に行きたい思いは高まっていた。ウェブ開催が決まって悲しみもあったが、今は開催されることに感謝している。

 文芸部門の参加者は、メールで作者宛てに感想文を送ることができる。「顔が見えないからこそ、純粋に作品から想像がふくらむ。文通みたいで楽しみ」といい、「状況に応じて、臨機応変に楽しみを見つけることを学んだ。これから何かあった時にも、この学びを糧にしたい」と笑顔を見せる。(花木芙美)

 

文芸部門

 各都道府県の代表が、五つの部門で計204作品を発表する。佐賀からは百武さんのほか、文芸部誌で鳥栖高文芸部、散文で三養基高2年の松尾めぐみさん、短歌で伊万里高3年の永石夏菜さん、俳句で佐賀工高2年の竹巖一輝さんが参加する。

このエントリーをはてなブックマークに追加