国民スポーツ大会の1年延期受け入れを表明する山口祥義知事=19日午前11時すぎ、佐賀県庁

 新型コロナウイルスの影響で、鹿児島県での年内開催を断念した国民体育大会を巡り、佐賀県の山口祥義知事は19日、臨時記者会見を開き、佐賀での開催が内定していた2023年を鹿児島国体とし、佐賀は1年延期して24年に開催することを受け入れると表明した。鹿児島や日本スポーツ協会が要望していた。

 山口知事は「23年を目指してきた選手や指導者のことを思うと極めて重い、苦渋の選択だが、延期の要請を受け入れたい」と述べ、「関係者みんなでこの難しい局面を乗り越えていけるものと信じている」と強調した。

 23年は、スポーツ基本法に基づき国体の名称が「国民スポーツ大会」に変わる節目で、佐賀は「最初の国スポ」開催に強い思い入れを見せており、日本スポ協とスポーツ庁が名称変更も1年遅らせることを確約していた。

 県は、県内の各競技団体と開催延期について調整を進めてきた。少年競技で23年の地元開催に向けて準備してきた現在の中学3年生に関し、山口知事は「鹿児島と佐賀大会をいわば『双子の大会』と位置付け、新たな制度を創設してこれまで以上の強化支援をしていく」と明言した。

 開催延期を巡っては、鹿児島県の塩田康一知事が7月31日に佐賀県庁を訪れ、23年の鹿児島国体開催を要望。8月6日には日本スポ協の伊藤雅俊会長とスポーツ庁の藤江陽子次長も山口知事に直接、開催の1年延期を要望し、それに連動して大会名称の変更時期も遅らせると確約した。

 鹿児島国体は10月に予定されていたが、史上初の本大会延期が決定。後続の開催県は21年に三重、22年に栃木、24年に滋賀となっている。(栗林賢)

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