7月の豪雨で佐賀市川副町を流れる早津江川に大量の土砂が堆積している問題で、国土交通省は20日から除去作業を始める。複数の関係者が明らかにした。佐賀県有明海漁協は、9月上旬から始まるノリ養殖の作業などで漁船の航行の支障になるとして、国や県に早期除去を求めていた。除去は月内に完了する見通し。

 関係者によると、河川維持管理事業の一環で除去する。水門操作に支障が出る恐れがあるとして、治水の観点から国交省が対応する。筑後川河川事務所は8月上旬から、川底に堆積している土砂の測量を実施してきた。土砂1万立方メートル程度の除去を想定し、計画通り取り除けば、漁船が航行できるようになるという。

 上流から流れ込んだとみられる土砂が堆積しているのは戸ケ里漁港付近で、漁協によると、長さ約500~600メートルの範囲で確認されている。漁協は「水深が浅くなり、漁船が損傷したり、漁業者の命が危険にさらされたりする」などと指摘し、県や国に早期の対応を要望していた。有明海の再生を議論する自民党内の会議などでも、県関係議員が国交省や農林水産省に早急な対応を求めていた。

 県農山漁村課は「ノリ漁に支障がないように国や県、佐賀市、漁協の関係機関で協力して対応していきたい」と話している。(山口貴由、円田浩二)

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