「ゴミはボクらのたからもの」の表紙(提供)

佐賀出身のイラストレーター、ナカムラミツル(326)さん

 佐賀市出身のイラストレーター・ナカムラミツル(326)さんによる絵本「ゴミはボクらのたからもの」が発刊された。お笑いコンビ「マシンガンズ」のメンバーでごみ清掃員も務める滝沢秀一さんとの共著。子どもたちが身近な「ごみ問題」について考えるきっかけにと企画された一冊だ。

 主人公はヒーローごっこが大好きなたけし君。道端に落ちている物を警察に届けず、青い怪獣に食べさせて立ち去ってしまう「悪者」を目撃し、後をつけて行った先で、ごみのことについて知っていく物語。

 326さんが愛らしくファンシーな絵で物語に引き込み、途中で挿入される解説と絵は、滝沢さんがごみ清掃員ならではの知識を生かして担当。集められたごみがどのように処理されるのかをはじめ、ポイ捨てせずきちんとごみ箱に捨てるマナーや、ごみには分別ルールがあり資源ごみはもう一度使える宝物であることなどを楽しみながら学べる。

 約2年前から滝沢さんと絵本を共作する構想を練っていたという326さんは、「ごみを分別して出すことについて『自分一人がやったところで変わらない』と考える人もいるかもしれないが、一人一人がやればごみは減り、資源が増える」と問題提起。コロナ禍で在宅時間が増え、ごみも増えやすいタイミングでの発刊となり、「子どもたちがごみを仕分けて出すのを楽しむきっかけになればいい。ごみ清掃員という職業が子どもたちの身近なヒーローになってくれれば素敵」と作品に込めた思いを語った。

 B5判、32ページ。幻冬舎、1300円(税別)。(志垣直哉)

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