佐賀県内で7月20日から続く新型コロナウイルス感染の「第2波」で、8月15日までに10歳未満~80代の男女143人の感染が確認された。1日当たりの確認数は平均5・3人で、3~5月の「第1波」に比べて約6倍になった。重症者は15日現在ゼロで、病床数も逼迫(ひっぱく)した状態にはないが、県は「家庭内での感染が増えてきており、予断を許す状況ではない」と、感染予防策の徹底を呼び掛けている。

 県内で初めて感染が確認された3月13日から5月16日までの第1波では、再陽性の2人を含めて延べ47人の感染が分かった。実人数は45人で、この45例目が判明した5月4日までの53日間に1日平均0・85人の感染が確認された。第2波は8月15日までの27日間で143人の感染が判明し、これまでの確認数は延べ190人となった。

 第2波では、第1波に比べて若い世代の割合が高くなっている。最初はクラスター(感染者集団)が発生した福岡市のダンスクラブなどを利用した若者の感染が目立ち、7月末からは佐賀市の繁華街などでもクラスターが確認された。感染者の家族が感染したケースも多く、第1波にはいなかった10歳未満が6人に上っている。

 県が実施しているウイルス検査は、8月は1日当たり40~200件台で推移し、7日に最多の226件になった。行動歴などを調べる保健福祉事務所の体制を強化するため、感染事例が多い事務所は職員を増やしている。感染者は軽症や無症状が中心で、県は「割と早く感染者が確認できているため重症化を防げている」とみる。

 病床は現時点で162床を確保し、療養用のホテルも稼働。入院患者は50人程度で推移している。県健康増進課の井田政和課長は感染状況も踏まえ「病床の3分の1以下に抑えられており逼迫していないが、重大なターニングポイントに来ている」と説明し、「帰宅したら手洗いやうがい、共通で使う場所の消毒をまめにやってほしい」と呼び掛けている。(円田浩二、大田浩司)

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