正午の時報に合わせて黙とうする参列者。マスクを着用、座席の距離を取るなど新型コロナウイルス対策が徹底された=佐賀市の佐賀県護国神社

 佐賀市の佐賀県護国神社(德久俊彦宮司)は15日、終戦を記念した平和祈願祭を開いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で参列者は例年の半分となる約90人で、戦争の悲惨さと平和の尊さを継承する思いを新たにした。

 太平洋戦争で家族を亡くした遺族、国会議員らが参列した。密集など「3密」を避けるためにテントを離して設置し、座席は半分に減らした。マスク姿の参列者は正午の時報が鳴ると黙とうし、ラジオから流れる天皇陛下のお言葉に聴き入った。

 29歳だった父がミャンマーで戦死した佐賀県遺族会副会長の西田富子さん(75)=佐賀市=は「大切な終戦75年の節目なのに参列者が少なく複雑な気持ち。父は結婚1カ月で召集され、私が生まれたことすら知らなかった。戦争の記憶が風化しないことを願う」と思いを語った。

 式典では疫病退散の祝(のり)詞(と)も奏上され、德久宮司は「コロナでお盆行事ができない家族もおられ、世界平和と 共にお祈りした」とあいさつした。

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