20年後の多久市のまちづくりの理念について、意見を出し合った都市計画マスタープランの策定委員会=多久市役所

 佐賀県多久市は、まちづくりの理念や整備の基本方針を示した「都市計画マスタープラン」を改訂する。計画期間は2021年度から約20年間で、04年3月に現行のプランを策定して以来、初めての見直しになる。人口減少が進む状況を見据え、来年3月までに土地利用や交通網整備の基本構想をまとめる。

 市の現状や課題を整理して、住宅地や農地、商業・工業地といった分野別に加え、市内5町の地域別に将来の方向性を定める。商業施設や病院などの拠点をつなぐ道路の整備や、隣接市町と都市機能を相互に補完するため、バスやJRの利用促進の方針も盛り込む。

 市民代表や学識者、市職員など15人で構成する策定委員会が昨年7月から協議を続けている。27日にあった本年度1回目の会合では、昨年8月の豪雨を踏まえ、浸水想定区域での市街化を抑制する案も示された。

 公共交通の利用で「自動車に頼らないまちづくり」を掲げた基本構想案について、委員から「減便や路線の縮小が続く中で実現できるのか」との質問が出た。25年度に東多久町に新設予定の公立病院を念頭に、拠点施設の集約も検討すべきといった意見も出された。

 今後は年内に2回の会合を開き、実現に向けた方策などを協議する。市民からのパブリックコメント(意見公募)を経て、来年2月末に開催予定の都市計画審議会に諮る。

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