薬物(やくぶつ)の乱用(らんよう)や20歳未満(さいみまん)のお酒、タバコなど、強く禁止(きんし)を伝(つた)えるときに、「ダメ、絶対(ぜったい)」というスローガンが使われることがあります。テレビや学校などで見聞きしたことがあるかもしれませんが、実は禁止だけでは解決(かいけつ)につながらず、今はあまり使わない表現(ひょうげん)なのです。それでもまだ見聞きしますので、あなたが「ダメ、絶対」に出合った時には、このメッセージの本来の意味として次の三つを思い出せるようになりましょう。
1 「やっちゃダメ」 してはならないということは誰(だれ)でもわかると思います。
2 「自分もやっちゃうかも」 わざわざみんなに強く禁止しているのは、誰でもやってしまう可能性(かのうせいがあるからです。知らなかった、きょうみがあった、その場のノリで…と、うっかり関(かか)わってしまうことは誰にもあり得(え)ます。
3 「早めに相談」 ダメと言われていることをやった場合、叱(しか)られそうで相談したくないですが、重大なことだからこそ早く相談しましょう。相談は早ければ早いほど解決しやすいのです。
 このように、「ダメ、絶対」と教わる内容(ないよう)は「誰でもやってしまう可能性があるので、そうなってしまった時にはすぐに相談しようね」というのが本当の意味です。
 禁止されたことを相談するのは勇気(ゆうき)がいりますが、隠(かく)しておくとますます大変(たいへん)になります。普段(ふだん)から相談できそうな信頼(しんらい)できる大人を探(さが)しておくことも大切ですし、ちょっと調べれば相談できる連絡(れんらく)先が見つかることも知っておいてください。(浄土真宗本願寺派僧侶・日本思春期学会理事 古川潤哉)

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