松本啓さんと鳥谷憲樹さん、灯す屋のオフィスをオンラインでつないで開いたトークイベント=有田町大樽の灯す屋オフィス

 移住希望者と住民をつなぐイベント「MEET UP! SAGA」のトークイベントが7月末、オンラインで開かれた。飲食店オーナーや農家らが佐賀暮らしを選んだ理由、実際の生活や仕事の様子を伝えた。動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。

 「雑草と共に生きる」をテーマにした回では、今春、佐賀大卒業後、農業を始めた伊万里市の松本啓さとしさん(23)が、その経緯を語った。

 伊万里市の自然が気に入り、中学から親元を離れて農家の祖母と生活。IT企業に内定したが、祖母の存在が農業に導いたとした上で、「農家が減って耕作放棄地が増え、経済的な豊かさを求めた時代から人のモチベーションが変化した。テクノロジーの発達で情報格差が減って東京にいる意味があまりなくなった」と佐賀で農家をする三つの理由を明かした。

 大震災などを機にUターンして武雄市山内町でイタリア料理店を営む鳥谷憲樹とりやかずきさん(38)は、「18歳の頃は田舎はつまらないとの思い込みがあった。今は、次の世代が田舎で開業しても大丈夫、佐賀で暮らそうという人が増えてほしいと店をやっている」と、地域への思いを語った。

 企業でデザインや企画を担いながら、あんこスイーツ店を開く佐賀市の岡垣貴憲さんが語る回も配信されている。イベントは特定NPO灯す屋(有田町)と県が主催した。(古賀真理子)

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