サガン鳥栖の選手やスタッフが利用するクラブハウス。サガン・ドリームスが11日に続き再度消毒を行い、感染拡大を封じ込めるという=鳥栖市弥生が丘

 サッカー・J1サガン鳥栖の選手、スタッフの間で12日、新たに9人の新型コロナウイルス感染が確認された。駅前不動産スタジアムなどを管理する鳥栖市は急きょ、消毒作業の実施を決定。サポーターからは「これ以上、感染が広がらないように」と願う声が上がった。

 鳥栖市の担当者によると、スタジアムは所定の期間内に選手やスタッフは利用していないといい、消毒などは必要ないことを確認したが、万全を期すために13日に消毒をする。市のホームページでは、スタジアムが安全に利用できることを伝える。クラブハウスに関しては、前日の金明輝(キン・ミョンヒ)監督の感染確認を受けて「サガン・ドリームスが11日に消毒を実施し、さらにもう一度行うと聞いている」と説明した。

 市健康福祉みらい部の佐藤道夫次長兼スポーツ振興課長(56)は「チーム内で厳しく感染予防策が実施されており、『まさか』という思い」。15日に予定されている次のホーム戦・G大阪戦の開催可否などについては「まだ何も聞いていない。今後の日程の組み替えなどに合わせ、粛々と対応したい」と述べた。

 「クラスターの可能性があると聞いたときは頭を抱えた」と話すのはサポーター歴約20年になる三養基郡基山町の男性(41)。前日の金監督の感染を聞き、選手は感染しないようにと願っていた。12日のルヴァン杯・広島戦が中止になったことには「選手の安全を考えると当然」と理解を示し、「早く元気になってもらい、また勇姿を見せてほしい」と期待した。

 選手も訪れていたという鳥栖市内の飲食店の50代経営者は「感染は仕方ないが、重症化しないように気を付けてほしい」と心配した。ホーム戦の観戦者が5千人に制限され、試合後の来店者が大幅に減っていることも踏まえて「試合がないと経営的には厳しくなる。いつ再開されるのだろう」と気をもんだ。

 ゴール裏サポーター団体の板山高大代表(37)は「誰かを責めるわけにはいかず、ネット上での誹謗ひぼう中傷には心が痛む。感染したチーム関係者の一日も早い回復を願うだけ」と祈るように話した。(樋渡光憲、瀬戸健太郎、山口源貴)

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