自然の「学び舎」づくりに取り組む発起人の松田弘衣さん(中央)らメンバー=唐津市浜玉町山瀬(提供)

閉店したそば店「狐狸庵」の跡地

予定地となる草むらのそばには川も

閉店したそば店「狐狸庵」の店主夫婦(中央)から引き継ぎ、自然の「学び舎」づくりに取り組む松田弘衣さん(右端)ら=唐津市浜玉町山瀬

 「自然にあふれた場所で、遊びの中から学ぶような『学び舎』をつくりたい」。昨年末に閉店した唐津市浜玉町山瀬のそば・うどん店「狐狸庵」の跡地を含む一帯に、子どもたちが学ぶ居場所づくりの構想が動き出している。14日からクラウドファンディング(CF)で300万円を目標に支援を募る。

 山瀬は厳木町と相知町に囲まれた浜玉町南部に位置する。標高500メートルほどの山あいで、6世帯が住んでいる(8月1日現在)。そば店の建物や草むらが広がる約2・6ヘクタールの土地を生かし、自然の遊び場や農業体験ができる畑、勉強する場、無農薬野菜を使った飲食店などを整備する予定。2021年9月のオープンを目指す。

 発起人は同市長谷のパート従業員、松田弘衣(ひろえ)さん(40)=長野県出身。7年前に唐津市へ移住し、子どもの登校拒否をきっかけに「学べる場の選択肢を増やしたい。自然と共生できる学校にしたい」と構想を思い描いた。

 昨年12月に知人を通じて山瀬を訪れて具体的な計画を進め、「自然の良さも厳しさも感じられる土地。子どもも大人もほっとできる『山の保健室』のような場所にしたい」と力を込める。バスなど公共交通機関がない場所のため、月数回通い、オンラインでも学びの場を提供できるよう計画を練っている。

 そば店の元店主で跡地を譲る予定の溝部昭さん(83)も、以前はボランティアで自然の遊び場づくりに取り組んでいたと言い、「自分たちが気に入った土地を、子どもたちのために生かしてくれて大変ありがたい」と話す。

 9月末までCFの協力を呼び掛け、土地取得の費用に充てる。14日にCFページを公開し、「レディーフォー 循環の村」で検索すると出てくる。問い合わせは松田さん、電話090(1976)3002。(横田千晶)

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