サッカー・J1サガン鳥栖は12日、選手とスタッフの計9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。10日に陽性と判明した金キン明ミョン輝ヒ監督を含めて感染者は合計10人で、佐賀県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。12日夜に広島市で予定されていたJリーグ・ルヴァンカップの鳥栖-広島戦は中止になった。

 サガン鳥栖によると、新たに感染が確認されたのはトップチームの選手6人とスタッフ3人。20~30代の男性で、うち7人は無症状。あとの2人は発熱の症状があり、県の委託機関での検査で陽性と分かった。選手のうち5人は、8日に茨城県で行われた鹿島戦に遠征していた。金監督の濃厚接触者とされたスタッフ3人は陰性だった。感染者は指定医療機関に入院した。

 サガン鳥栖は当面、全体練習を休止し、選手は自宅で待機する。15日に鳥栖市で開催予定のリーグ戦・G大阪戦についてはJリーグが開催可否を判断する。

 サガン鳥栖の竹原稔社長は12日の会見で「安全を担保できず、試合の開催を断念した。広島サポーターや佐賀県民の皆さんにご心配をかけたことを心からおわびする」と陳謝し、「強固な自粛を行って感染拡大防止を徹底し、一日も早い回復に向けて全力で取り組む」と述べた。

 佐賀県によると、今回の選手ら9人の感染経路は分かっていない。県の大川内直人健康福祉部長は「丁寧に調査をしながら幅広く検査を実施し、できる限り感染拡大を早期に抑えたい」と強調した。

 Jリーグの村井満チェアマンは会見で「今までにない感染状況。試合開催ありきではなく、(保健機関や専門家の)指導や助言を基に対応策を練っていく。今後の日程を再考する可能性もある」と、スケジュール変更の可能性を示唆した。

 新型コロナでJリーグの公式戦が中止になるのは7月26日のJ1名古屋-広島戦、8月2日のJ2大宮-福岡戦に続き3例目。(山口源貴、円田浩二)

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