日本貿易振興機構(ジェトロ)は、次世代のものづくりを担う「匠(たくみ)」企業(2020年度)に、36都道府県の121社を選んだ。工芸品など519商品について海外販路の開拓を支援する。
 商品は日本製でデザイン性が高いものが対象で、佐賀県内からは陶磁器製造を中心に、都道府県別で最も多い11社が選定された。
 今回の審査を行った海外バイヤーからは、華やかなデザインのみならず、実用性も兼ね備えている点が高く評価されたという。11社の商品の特徴などを紹介する。(川崎久美子、大橋諒)
協力・ジェトロ佐賀貿易情報センター

 

【伊万里商会】伊万里茶とペア湯呑みセット

 

 白磁に砂を混ぜたオリジナルの土を使い、器の表面を一つ一つ、リンゴの皮をむくように削り出すひと手間で、ぬくもりのある仕上がりとなります。一筆で描き上げるブドウの絵は、伊万里陶苑の初代デザイナー「痴陶人」のデザインです。伊万里の山あいで育った緑茶を粉末にして、コラボ商品にしました。
[住]伊万里市大川内町乙1813の1
[電]0955(22)3080


【やま平窯元】泡シリーズ

やま平窯元

 特殊な技法で、海の底から水面を見上げたようなキラキラした表情を器の中に閉じ込めています。一つ一つ、職人の手で丁寧に泡の仕上げを行っています。泡の表情は、それぞれ少しずつ異なります。
[住]有田町桑古場乙2267の1
[電]0955(42)2459


【大 慶】有田焼HACHI

大慶

 おいしい料理を早く作って、そのまま食卓に持っていける「超」調理器です。400年の伝統ある有田焼の陶磁器技術と、最新の熱技術を駆使し誕生しました。特殊耐熱陶器で、食材の中まで熱が行き渡り、じっくり味が染み込みます。直火、オーブン、電子レンジで使えます。
[住]有田町下山谷乙1162の12
[電]0955(46)2323


【吉島伸一鍋島緞通】浅黄藍地花菱龍唐草文縁卍繋文

 

 鍋島緞通の代表図案の一つで、佐賀県の旧家にあった古緞通を復元しました。動きのある唐草文様で生命の力強さを表現し、幸福のシンボルとして卍(まんじ)を縁にあしらった吉祥図案です。
[住]佐賀市大和町梅野209の1
[電]0952(37)8546


【シマブン】高級陶磁器インテリアバーセラハンド

シマブン

 玄関上り口の手すりやタオル掛けなどに使えるインテリアバーです。有田焼の伝統美に加え、磁器の持つ抗菌性、手触りの良さが特長です。「くつろぎの住空間を美しく飾りたい」と願う方々に手にとってもらっています。
[住]みやき町江口2488の5
[電]0942(89)5236


【金照堂】麟Lin富士山ショットグラス

 

 「麟 Lin」は、1900年ごろに活躍した赤絵職人の「金子麟蔵」へのオマージュを込めたブランドです。伏せると富士山の姿、飲むときには中のお酒が富士山のシルエットになります。スタイリッシュなデザインが新鮮で、食卓を華やかに彩ります。
[住]有田町赤坂丙2351の169
[電]0955(43)2007


【副島硝子工業】虹色しずく型グラス

 

 佐賀市で110年あまり、吹きガラスの製造を続けています。「虹色しずく型グラス」は伝統の宙吹き技法で成形した手作りガラスです。5色の色ガラスを使い虹色を表現しました。しずく型の形状で虹色との相性も良くかわいらしさ満点の一品です。ランダムにくぼみをつけ反射を起こし、色味をきれいに見せています。
[住]佐賀市道祖元町106
[電]0952(24)4211


【徳永陶磁器】川蝉醤油差し

 

 華やかな上絵の具でカワセミやウサギを描きました。1980年ごろ制作し、今なお世代を超えて愛されています。40年も前に醤油(しょうゆ)差しをプロダクトデザイン化したのは有田焼でも画期的でした。後引きしない構造で特許も取得、受け皿を用意せずに使えます。モットーである「家庭に幸せを、食卓に楽しさを」を形にした商品です。
[住]有田町丸尾丙2512
[電]0955(42)4121


【アリタポーセリンラボ】「和皿更紗」「銘々皿更紗」

 

 戦後、五代目弥左ヱ門がデザインし「GOLD IMARI」の名で中東に輸出されていた2尺の飾り皿の更紗(さらさ)に、ゴールドやプラチナを施し、日常食器のサイズにしました。商品名には「和皿」の表記もありますが、更紗という飽きのこない絵柄で、和洋問わず、合わせやすい商品です。
[住]有田町黒牟田丙3037の8
[電]0955(43)2221


【久保田稔製陶所】セラミックフィルター&ドリッパーセット

 

 数マイクロの微細な穴を無数に持つ多孔質セラミックフィルターです。飲料水はもちろん、コーヒー、焼酎、炊飯用の水などに使えます。セラミック独自の遠赤外線効果でまろやかな味わいになります。特にコーヒーは最適な抽出速度でろ過するので、豆本来の芳(ほう)醇(じゅん)な味と香りを引き出せます。
[住]有田町北ノ川内丙1050の1
[電]0955(46)3164


【鍋島虎仙窯】色鍋島ティーポット組紐文

 

 鍋島焼は、将軍家や大名のためだけに作られていた特別な焼き物です。その鍋島焼の職人の手仕事で、日本の伝統文様でもある組紐(ひも)文をモチーフに、色鍋島の特徴である赤、黄、緑の3色の限られた色数でデザインされているティーポットを作りました。ちょっと背伸びして使いたくなるような一品です。
[住]伊万里市南波多町府招1555の17
[電]0955(24)2137

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