小城市南部に位置する芦刈町。有明海沿岸道路の段階的な整備とともに、地域の交通基盤は劇的に進化している。県南西部地域のさらなる発展に向け、住民の期待も膨らんでいる。

芦刈文化体育館(中央)を中心に住宅地が広がる小城市芦刈町。有明海沿岸道路(右上)が地域の大動脈になっている(高度約150メートルからドローンで空撮)

 2013年に久保田インターチェンジ(IC)と芦刈IC間の2.8キロが開通。時を同じくして芦刈ICと杵島郡江北町を結ぶ県道江北芦刈線バイパスも運用を始め、それまで20分以上かかっていた芦刈-江北がわずか5分で行けるようになった。県南西部地域からの往来は便利になり、通勤のサラリーマンらに重宝がられている。六角川大橋が完成し、いまは川を挟んで対岸の白石町で延伸工事が進んでいる。

 都市部の自動車専用道路は、鉄筋コンクリートの橋脚をベースにすることが多いが、有明海沿岸道路は盛り土方式を採用。佐賀県特有の軟弱地盤の上を走っており、工法の難しさなどを感じることもある。16年には芦刈南ICの出口付近の盛り土が長さ50メートルにわたって崩落。今年7月の長雨後にも久保田-芦刈間でひび割れが見つかり、現時点で通行再開の見通しは立っていない。安全確保に向けて一層の努力が求められる。(写真と文・鶴澤弘樹)

有明海沿岸道路が開通する以前の芦刈町。碁盤目状に整備された水田が目を引く(1982年、空撮高度1000メートル)
テープカットとくす玉割りで有明海沿岸道路、県道江北芦刈線バイパスの開通を祝う古川知事(中央)ら関係者=2013年3月30日、江北町

2005(平成17)年   芦刈町など4町が合併して小城市が誕生

2013(平成25)年   有明海沿岸道路の久保田IC-芦刈IC間と、県道江北芦刈線バイパスが同時開通

2016(平成28)年   有明海沿岸道路の芦刈IC-芦刈南IC間が開通

 

 

 

次回(8月24日)は有田町の歴史と文化の森公園

 

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 移ろいゆく時とともに、街も表情を変えていく-。小型無人機「ドローン」を使い、令和になった新しい時代の佐賀の街並みと、ひと昔前の風景とを並べ、街の息吹を伝えます。

 
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空さんぽ今昔物語・小城市芦刈町(2020年8月9日)

 

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