沖縄戦のデジタル紙芝居と校内放送に聞き入る浜玉中の生徒たち=唐津市浜玉町の同校

特攻隊で亡くなった地元出身の吉森さんや沖縄戦について発表する浜玉中の生徒たち=唐津市浜玉町の同校

特攻で戦死した吉森茂さんの遺品。陸軍飛行学校時代のアルバムや日記も残る=唐津市浜玉町

 唐津市浜玉町の浜玉中(丹野到校長)は校内放送での平和集会を開いた。鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪ねる3年生の修学旅行が新型コロナウイルスの影響で延期となり、現地での学びを発表し合う集会を形を変えて実施した。生徒会本部が調べた地元出身の特攻隊員の思いを紹介、平和の大切さを再認識した。

 紹介したのは、沖縄戦でわずか20歳で命を落とした町内出身の吉森茂さん。1945年6月に台湾の台中飛行場から出撃し、沖縄・慶良間列島近くの海で敵艦に攻撃されて亡くなった。

 生徒会が吉森さんの生家で話を聞いて資料を作成した。各教室の電子黒板に映し出して、生徒たちが校内放送で発表した。陸軍飛行学校時代に家族に宛てた手紙、「待望の時は来たりぬいざ征いかん」と書かれた遺書に触れながら、母親や兄弟を励まそうとする吉森さんの温かい人柄を紹介した。

 生徒会長の山下史童しどうさんは「本当は特攻に行きたくなかったかもしれない。だけど吉森さんの手紙には自分よりも家族を気遣う言葉が多かった」と振り返り、「自分が知らなかったことばかり。特攻作戦のように悲惨なことがあっていたなんて驚いた」と話した。(横田千晶)

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