佐賀新聞社は、全国で新型コロナウイルスの感染が広がる中で迎えるお盆について、帰省するかどうかのウェブアンケートを実施した。「県外から家族が帰省する予定はない」「今年のお盆は帰省しない」とする回答がいずれも約8割を占め、感染拡大への警戒感をうかがわせた。

 家族が県外にいる回答者のうち、県内に帰省する「予定はない」が81・5%で、「予定はある」の18・5%を大きく上回った。ほとんどが新型コロナの感染拡大を不安視しており、家族が愛知県にいるという多久市の50代女性は「コロナ感染が心配で、帰省しないように伝えた」と答えた。

 県外に帰省先がある人のうち、「帰省しない」は80・8%で、「帰省する」は19・2%だった。実家が広島県にある唐津市の30代女性は「感染者が多い福岡県を経由して帰省するのはリスクが高い」と自粛を決めた。「両親は高齢で万が一を考えると怖い」「職場から止められている」といった理由もあった。

 一方、帰省すると回答した人からも、苦悩の声が上がった。家族が福岡県にいる多久市の50代女性は、墓参りだけの日帰りに変更し「会食はしないと家族で約束した」、両親が熊本県にいる佐賀市の40代女性は「孫の顔を見せたいが正直悩んでいる」と答えた。

 安倍晋三首相が一律の帰省自粛を求めない一方、各自治体では自粛を求める動きもある。自由筆記では「方向性が定まっていなくて困る」など、行政側の対応に戸惑う意見が目立った。

 ウェブアンケートは5日から7日まで実施し、約250件の回答があった。(松岡蒼大)

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