受精卵移植の有用性を説明するふくおか県酪農協同組合の専任指導員=杵島郡大町町のJAさがみどり地区中央支所

 酪農の生産振興を目的にした研修会(県酪農協議会主催)が、杵島郡大町町のJAさがみどり地区中央支所であった。県内の酪農家や関係者ら約30人が参加し、受精卵の移植による和牛生産の事例など、新しい技術による生産性向上の取り組みを学んだ。

 農業の他分野と同様に、酪農でも生産者の減少が大きな課題となっている。研修会では、ふくおか県酪農協同組合の波多江孝一部長が、福岡県の現状と酪農ビジョンについて説明。生産者の酪農作業をサポートするため、畜産支援牧場を設置し、生産性の向上に寄与したことなどを伝えた。

 同組合の専任指導員で、乳牛診療人工授精所で人工授精に取り組んでいる髙野敏宏氏は「人工受精卵を使った乳牛の改良と和牛生産の事例」について講演。暑い夏場は人工授精による受胎率が3割以下に落ちるが、農家から採卵した新鮮な受精卵を活用すれば受胎率が7割以上となり、季節変動なく頭数を確保でき安定した収入につながることを説明した。

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