もみ殻からシリカを取り出す生成機。もみ殻は30~35時間かけて自然燃焼させる=唐津市大良

 もみ殻を燃焼させて資源であるシリカ(二酸化ケイ素)を取り出し再利用する施設が、唐津市大良に完成した。畜産の敷料などとして利用されてきたもみ殻だが、最近は余剰傾向にあるといい、もみ殻の有効利用法として注目される。

 もみ殻は、土壌改良材として田んぼにすき込むなどの利用も減り、有料で処理することもあるという。もみ殻はシリカを含んでおり、高純度のシリカは、化粧品や健康食品、半導体などの原材料になる。

 導入された生成機「エシカルスター」には釜が18個あり、もみ殻800キロを30~35時間、自然燃焼させ、100キロ程度のシリカを取り出す。空気の量をコンピューターで制御し、燃焼温度を押さえることで、発がん物質が発生する課題を解決したという。

 今後、JAからつからもみ殻の提供を受けて、月に2トン程度、シリカ灰を生産。これをもとに除草剤を製造したり、高純度シリカの材料として販売する計画だ。

 施設は、唐津市の養豚業「よしい」がJAからつ大良支所跡に設置。作業には、就労継続支援B型事業所「つくっちゃおう」(同市)の障害者ら7人ほどがあたる。よしいの吉井清隆社長は「障害者の地域での貴重な就労の場で、利益を上げて還元したい」と説明。事業を軌道に乗せ、今後、周囲の農家との連携も図りたいという。

このエントリーをはてなブックマークに追加