浄土真宗本願寺派佐賀教区が動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信した戦争犠牲者追悼法要

 佐賀市南部を中心に61人が犠牲になったとされる佐賀空襲から75年となった6日、浄土真宗本願寺派佐賀教区は、法要をウェブで動画配信した。新型コロナウイルスの影響で3密の回避が求められる中、供養の在り方を模索しながら戦争犠牲者を追悼した。

 例年は、佐賀市の斎場で350人規模で実施していた。新型コロナの感染が拡大し、屋外での開催は断念したものの「途切れさせてはいけない」と6月下旬に動画投稿サイト「ユーチューブ」での配信を決め、アカウントを作った。

 法要は午後1時から約1時間、参加者を約20人に抑えて実施した。九州龍谷短期大人間コミュニティ学科の江原由裕教授の協力を得て、映像・放送コースの学生4人が動画撮影を担当。大辻子おおづし順紀教務所長は「戦争がもたらした悲惨な事実を次の世代に正しく伝え、非戦平和の世界の実現に努めていく」とあいさつし、婦人会など各団体の代表者が焼香した。担当者は「初めての試みで、高齢者に届くかどうかの不安はあったが、戦争を知らない若い世代にアプローチできるきっかけになった」と話した。

 佐賀空襲は1945(昭和20)年8月5日午後11時半過ぎから翌6日午前1時にかけ、米軍の大型爆撃機B29の編隊が佐賀市上空に侵入、焼夷しょうい弾など2200発以上を投下し、佐賀市北川副町や諸富町など市南部を中心に死者61人を出したとされる。(松岡蒼大)

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