山口祥義知事(左)に、国民スポーツ大会の1年延期を要望した日本スポーツ協会の伊藤雅俊会長(左から2人目)と藤江陽子スポーツ庁次長=佐賀県庁

 鹿児島県での年内開催を断念した国民体育大会を巡り、共催する日本スポーツ協会とスポーツ庁は6日、国体から「国民スポーツ大会」に名称が変わる節目の2023年の開催地に内定している佐賀県に1年延期を要請し、佐賀が応じる場合は名称変更も合わせて24年からにすることを確約した。日本スポ協の伊藤雅俊会長らが県庁を訪れ、山口祥義知事に伝えた。

 山口知事は開催を1年延期する場合でも「『最初の国スポ』を佐賀で開くことは譲れない一線」と共催団体に訴えてきた。

 会談で伊藤会長は「スポーツ基本法で23年に『国体』から『国スポ』に名称が変更になるが、(変更を)1年ずらす場合でも必ずしも法改正は必要ない」との見解を示し、24年を最初の国スポにすると確約した。

 さらに、23年大会で予定していた競技種目を24年に延期しても変更しないことも約束した。「新型コロナウイルスの影響は国難と言うべきもので、日本全体で痛みを分かち合い、乗り越えたい」と述べた。

 山口知事は「ほっとした。23年に向けて準備してきた選手たちのことを思わなければならないが、痛みを分かち合って良い方向になるよう努力したい」と前向きな姿勢を示した。

 会談後、取材に応じた山口知事は8月中旬までに、県内の競技団体などとの調整を経て、開催延期を判断するとした。また、少年競技で3年後の地元開催に向けて準備を進めてきた現在の中学3年生を念頭に「23年が鹿児島になるならそこもターゲットという気持ちで、全力でサポートする。23、24年が双子の大会という機運を盛り上げていく」と話した。(栗林賢)

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