堆積した土砂の早期除去を求める要望書を山口祥義知事(左)に手渡した佐賀県有明海漁協の西久保敏組合長=県庁

 7月の豪雨で佐賀市川副町を流れる早津江川に大量の土砂が堆積している問題で、佐賀県有明海漁協の西久保敏組合長らは6日、早期の除去を求める要望書を山口祥義知事に提出した。有明海で9月上旬からノリ養殖の作業が始まるため、漁船の航行に支障が出ないよう求めている。

 漁協によると、土砂が堆積しているのは戸ケ里漁港付近の河川で、長さ約500~600メートルの範囲で確認されている。要望書では、上流から流れ込んだ土砂で水深が浅くなり、漁船が損傷したり、漁業者の命が危険にさらされたりすると指摘、「良質なノリの生産に必要不可欠な海上での網の上げ下げなど、養殖管理作業に大きな支障を来す」としている。

 西久保組合長は関係者らと県庁を訪れ、山口知事に要望書を手渡した。西久保組合長は「(土砂に船が)乗り上げたら危ない。ノリ漁は夜も出るので、事故が起きないか心配している」と訴えた。山口知事は「何とかノリの漁期に間に合わせる」と応じ、関係機関と調整する考えを示した。

 早津江川を管理する国土交通省筑後川河川事務所は土砂の堆積状況を調査しているが、除去に関する詳細は決まっていない。(円田浩二)

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