原爆の惨状を伝える写真や絵画に見入る男性=武雄市図書館・歴史資料館

 原爆の恐ろしさと平和の大切さを伝えるパネル展「原爆と人間」が、武雄市図書館・歴史資料館で開かれている。原爆投下後の広島や長崎の惨状を伝える写真や絵画など30点が、核のない平和な世界を訴えている。16日まで。

 武雄市原爆被害者友の会(梶原正隆会長、約30人)が、日本原水爆被害者団体協議会が制作したパネルを使って毎年夏に開いている。これまで2日間の開催が多かったが、新型コロナウイルスを考慮し、展示期間を延ばした。

 長崎の浦上駅でやけどを負って息絶えた母と子の姿や、死んだ弟を背負って直立不動で火葬を待つ「焼き場の少年」など胸を打つ写真が並ぶ。長崎では爆心から1キロ内にいた人の死亡率が88%に上ることや、1・5キロ内の木造家屋が一瞬で倒壊したことを説明する「死の同心円」と題したパネルもある。

 毎年来ているという武雄市の宮後登さん(67)は「いつみても悲惨な様子に胸が痛い。こんなことが二度とない世界に」と願い、パネルに見入っていた。(小野靖久)

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