鹿児島県での年内開催を断念した国民体育大会を巡り、共催する日本スポーツ協会とスポーツ庁が、国体から「国民スポーツ大会」に名称が変わる節目の2023年の開催地に内定している佐賀県が1年延期に応じる場合、名称変更も延期し、24年大会を最初の国スポとする方針を固めたことが5日、関係者への取材で分かった。日本スポ協の伊藤雅俊会長らが6日、佐賀県庁を訪れ、山口祥義知事に伝えるとみられる。

 鹿児島県の塩田康一知事は7月31日、山口知事と面談し、新型コロナウイルスの影響で年内開催を断念した鹿児島国体を23年に開催し、佐賀に1年延期してほしいと要望した。山口知事は「24年開催を念頭に調整したい」と前向きな姿勢を示しつつ、「『最初の国スポ』を佐賀で開くことは譲れない一線」と明言した。塩田知事も佐賀の意向に沿って24年が最初の国スポとなるよう連携する考えを示した。

 大会の名称変更はスポーツ基本法に基づくが、関係者によると、スポーツ庁は法改正などの手続きは必要ないと判断している。

 6日は、日本スポ協の伊藤会長と藤江陽子スポーツ庁次長が佐賀県庁で山口知事と面談する。両者は国体の共催団体として、佐賀での開催を1年延期し、24年とすることを要望した上で、国スポへの名称変更も24年からに延期する方針を伝えるとみられる。

 開催延期に関し、山口知事は8月半ばごろまでに判断する考えを示しており、今後は県内調整に入る。競技団体や関係者の意見を聞いた上で結論を出す。(栗林賢)

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