9校の中学美術部員の作品が並んだ会場=県立美術館

田中優衣さんの「黄昏時」=県立美術館

峰希林さんの「幸せへの一歩」=県立美術館

 中部地区(佐賀市、小城市、多久市)の中学校合同美術部展が4日に佐賀市の県立美術館で始まった。新型コロナウイルスの影響で中止や延期になった展覧会やスケッチ大会の代わりに開催。成章中や城東中など9校の美術部員約260人が、絵画や立体作品300点以上を並べている。10日まで。

 県中学校教育研究会造形部会専門部会は、県内3地区の展覧会を夏休みに計画していたが、コロナ禍で夏の開催を断念。それを受けて、中部地区の美術部顧問らの有志が実行委員会を立ち上げ、代わりに合同展覧会を企画した。

 会場には個性的な作品が並ぶ。大和中3年の田中優衣さんは油彩画「黄昏(たそがれ)時」で、朽ちた壁の質感に人物の心象を映す。佐賀清和中3年の峰希林(まりん)さんは、石粉粘土で造形したカメにスプレーで着色した造花を配した「幸せへの一歩」を出展。自らの幸せへ向かって確実に歩みを進める様を表現した。東原庠舎中央校9年の糸山陽花(はるか)さんは、惑星へ続く夜空の星雲を描いた「道」で、幻想的な世界を展開する。

 東原庠舎中央校の美術部顧問の古川昇平教諭(52)は「3年生は、最後のスケッチ大会なども中止や延期になった。努力してきたことを発表する場を確保したかった」と話す。(花木芙美)

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