受け付けスタッフから手指に消毒液をかけてもらう来場者=佐賀市文化会館

偶数列を空席にして、来場客同士の間隔を空けた客席=佐賀市文化会館

 新型コロナウイルスの影響で中止や延期に追い込まれていた佐賀県内の舞台公演が、再開に向けて動き始めた。連日、感染者が確認され、県内でも感染拡大の懸念が高まる中、関係者は「文化の灯を消すわけにはいかない」と、生の感動を共有するための模索をしている。

 コロナ禍に見舞われた2月以降、120件以上の催しが中止や延期となった佐賀市文化会館。1日、初めて大ホールで、バイオリニストの千住真理子さんのコンサートが開かれた。再開を待ち望んだ音楽ファンが集い、久々に生演奏の迫力を楽しんだ。

 普段と違った緊張感が漂う会場で、演奏中は外していたマスクを付けてマイクを握った千住さんは「同じ空間で一緒に音楽を味わうことが、こんなに尊いとは」と感じ入った。来場した佐賀市の後藤由美子さん(56)は「生で聞くのと録音を聞くのは全然違って、気持ちが晴れた。来て良かった」と話していた。

 もともと4月に予定されていた千住さんのコンサート。入場者数を座席数の半数に抑えるため、会場を800人収容の中ホールから1800人の大ホールに移した。マスクとフェイスシールドをしたスタッフによる検温や手指消毒に加え、連絡先の提出を求めた。チケットの半券を来場者自身がもぎるなど、入場手続きの変更による混雑を予想し、開場を30分早めて対応した。休憩時間には扉を開け放って換気をした。

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