農家に派遣されるのを前に決意を述べる学生代表=佐賀市の県農業大学校

 新型コロナウイルスの影響で労働力の確保に支障が出ている県内の農家を支援しようと、佐賀県農業大学校は「農援団」を派遣することになった。同大で1年4カ月、農業の知識や技能を身につけた2年生30人が8月3日から4日間、米麦やミカン、畜産などの農家を手伝う。

 従来、2年生は6月に10日間、県内の農家に宿泊して研修をしていたが、今年はコロナウイルスの影響で中止になった。一方、今までお世話になってきた農家などから今年はパート従業員も集まらず人手不足が深刻との声が届くようになった。このため、少しでも恩返しができればと、手弁当で学生を送り出すことにした。

 対象は2年生全員で、施設野菜や花き、畜産など、それぞれの専攻に応じた農家を支援。全員が大型農業機械の運転免許を持つなど“即戦力”だ。農家は杵島郡白石町や多久市、小城市など、学校から送迎できる範囲の10戸となる。

 在校生や教職員約70人が集まって29日に開かれた結団式では、各専攻の代表らが「今まで学んだことを生かし、農家の役に立てるよう頑張りたい」などと決意表明。永渕和浩校長が「派遣先は県内を代表する農家ばかり。仕事の段取りやものの考え方を学んできて」と激励した。この後、コロナウイルス感染防止のための細かい指導もあった。(宮里光)

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