106回目

 暮らしの中で自然と用いられるようになった薬草で、主に1種類だけで使用されるものを民間薬といいます。ゲンノショウコはドクダミやセンブリと並ぶ三大民間薬の一つで、効き目が極めて速やかなことから「現の証拠」と名付けられました。

 日本各地の日当たりのよい山野や道端で見られ、7月から10月にかけて白色(東日本)、紫紅色(西日本)の花が咲き、果実の熟す様子が神輿みこしの屋根のように見えることから別名ミコシグサとも呼ばれています。

 開花期の全草にはタンニンと呼ばれる成分が多く含まれ、下痢や便秘・冷え性・高血圧予防に効果があり、お茶や茶湯としても使用されています。また、若葉が有毒植物であるウマノアシガタやトリカブトの若葉とよく似ているため、薬効の上でも毒草と間違わないように花が咲いている夏の土用の頃に摘むという言い伝えがあります。(中冨記念くすり博物館)

このエントリーをはてなブックマークに追加