佐賀県は31日、佐賀市内の「接待を伴う店」の女性従業員と客の計4人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。前日にも女性従業員の感染が確認されていて、店に関係する感染者は5人となり、クラスター(感染者集団)が発生したと認定した。

 店は佐賀市白山のラウンジ「月の下」で、県は「接待を伴う夜の街関連の店」と説明している。感染拡大の防止のために店名公表に踏み切るのは3例目。29日から休業している。発症日からみて感染の可能性がある7月15日以降に店を利用し、不安を感じる人は保健福祉事務所に相談するよう呼び掛けている。

 県によると、小城市の20代の女性従業員が28日に発熱して医療機関を受診し、30日のウイルス検査で陽性と分かった。女性は前日まで店に出ていた。従業員や客ら7人を検査した結果、いずれも佐賀市在住で20代の女性従業員1人と30~40代の男女の客3人の計4人の感染を確認した。

 「月の下」は手指の消毒やドアノブ、スイッチを消毒するなど感染防止を心掛けていたが、マスクは着用していなかった。

 7月下旬から、県内では20代の若者が福岡市内のクラブなどを介して感染したとみられるクラスターが2例出ている。今回は佐賀市内の「夜の街」でのクラスターで、大川内直人健康福祉部長は「(感染経路が)変わってきている印象。限定的だが市中感染を心配しなければならない状況だ」との認識を示した。

 県は31日、「月の下」とは無関係の感染者3人を確認したと発表した。いずれも佐賀市在住の50代男性で建設会社社長とその友人。もう1人は佐賀市の30代女性で行動歴を調査している。県内の感染者は延べ82人になった。

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