鹿児島国体の2023年への延期について、佐賀県庁を訪れた塩田康一・鹿児島県知事(右)と話し合う山口祥義・佐賀県知事=31日、県庁

 新型コロナウイルスの影響で、鹿児島県での年内開催を断念した国民体育大会と全国障害者スポーツ大会を巡り、鹿児島県の塩田康一知事が31日、佐賀県庁で山口祥義知事と会談し、佐賀での開催が内定している2023年に鹿児島国体を開催させてほしいと要望した。山口知事は「24年を念頭に調整したい」と1年延期を前向きに検討する考えを示し、競技団体など関係者の意見を踏まえた上で、8月半ばごろまでに判断すると述べた。

 塩田知事は明治維新を推進した両県のつながりに言及し「地元としてはできるだけ早期に開催したい。何とか佐賀にお願いできないだろうか」と強調した。

 山口知事は「要請を重く受け止めたい。佐賀も準備してきたので、延期は簡単なことではないと認識してほしい」と応じ、県内の競技団体や県議会の意見を聞いて判断するとした。

 会談後、山口知事は記者団に「24年を念頭に調整したい。これから県内の関係者と話すことになるので結論は分からないが、全力を尽くす」と踏み込み、「鹿児島県民だけがコロナで厳しい仕打ちを受けていいのか。佐賀の人たちは分かってくれるのではないか」と話した。関係者への影響を考慮し、8月半ばごろまでに判断する考えを示した。

 23年は、スポーツ基本法に基づき国体の名称が国民スポーツ大会(国スポ)に変わる節目で、佐賀は「最初の国スポ」の開催に強い思い入れを見せている。山口知事は「どういう状況になろうと譲れない一線だ。ずっと『最初の国スポ』を意識してきた佐賀でなければできないことだと自負している」と力を込めた。

 塩田知事は記者団に会談の印象を問われ、「(延期は)そう簡単なことではないと理解する。山口知事には真しん摯しに受け止めていただいたので、調整に入ってもらえると期待している」と話した。佐賀が24年開催に応じる場合、「23年ではなく24年に最初の国スポをお願いしたい」と述べ、名称変更時期が佐賀の意向に沿うよう、鹿児島としても連携する考えを示した。

 鹿児島大会は10月に予定されていたが、史上初となる国体本大会の延期が決定していた。後続の開催地は21年の三重、22年の栃木が「決定」で、23年の佐賀、24年の滋賀が「内定」となっている。

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