穴井貴遙さん(右)に指導を受けながら花を生ける生徒=佐賀市の佐賀大附属中学校

真剣な表情で花を生ける生徒たち=佐賀市の佐賀大附属中学校

真剣な表情で花を生ける生徒=佐賀市の佐賀大附属中学校

 佐賀市の佐賀大附属中で25日、新型コロナウイルス感染症の影響で演奏会などが中止となった吹奏楽部と合唱部の生徒向けに生け花体験が開かれた。生徒たちに思い出をつくってもらおうと教諭らが企画したイベントで、生徒たちは感謝の思いを抱きながら花と向き合った。

 定期演奏会の中止や学校行事での演奏の場が失われていく中、同校の音楽教諭の福元あきさんが「生徒たちのために何かできないか」と、思い出づくりの機会を考えた。自身が師事する小原流の穴井貴遙さんに相談し、実現した。

 「同じ芸術。表現活動の幅を広げましょう」。穴井さんに声を掛けられた生徒たちは、テッポウユリやバラなどを手にとって「どの向きにすればいいだろうか」と悩みながらも1本ずつ生けていった。生徒たちはお互いに完成した作品を見て、「きれいだね」とそれぞれの違いを褒め合った。

 吹奏楽部で3年生の山口泉緒(いお)さんは「自分たちのことを思って企画を考えてくれた。先生たちに感謝したい」と喜んだ。「コンクールで演奏して引退」という望んでいた形ではなかったものの「みんなで最後に一つのことをできてよかった」と笑顔を見せた。

 

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