佐賀県の新型コロナウイルス対策本部会議で、福岡市内のクラブなどを訪れることを控えるように呼び掛けた山口祥義知事(右)=県庁

 佐賀県は27日、新型コロナウイルスの新たな感染者が8日ぶりにゼロだったと公表した。20日以降、7日連続で計20人の感染が確認された今回の特徴は、感染経路が全て福岡県に関係し、大半が20代以下であることから、県は若い世代に向けて福岡市内の「クラブ」などリスクの高い場所へ行くことを当面控えるよう呼び掛けた。

 県内の新規感染者は5月5日から76日間連続で確認されず、いったん沈静化したが、今月20日以降これまでで最長となる7日連続で陽性者が出た。今回の感染者には若年層が多く、20代以下が90%を占め、60代以上はゼロ。初の感染者が出た3月13日から再陽性患者が確認された5月16日まで(延べ47人)は20代以下が21・3%にとどまった一方、60代以上は34・0%だった。前回の期間は3人の重症患者が出たが、今回は全員が軽症か無症状という。

 佐賀県はもう一つの特徴として、今回の感染経路が全て福岡に関係している点を挙げる。多くの感染者が大音量の音楽が流れ、ダンスや飲酒を楽しむ「クラブ」や、「居酒屋・レストラン」を訪れていた。

 今回は感染者に高齢者福祉施設2カ所の職員が含まれており、7月24日に利用者や職員らにPCR検査を169件実施した。それまでの1日当たりの検査件数は4月26日の66件が最多だったが、大きく上回った。7日間で接触者らに計240件の検査をして感染の広がりがないことを確認した。態勢を拡充していたことが功を奏したとみられる。

 山口祥義知事は27日に開いた対策本部会議で、感染経路も特定され、県内の感染拡大も防げているとの見方を示した上で「あえて福岡県に行くなとは今回申し上げないが、行く場所が問題だ」と述べ、福岡市内のクラブなどへ行くことを当面控えるよう求めた。

このエントリーをはてなブックマークに追加