あぁ月曜かぁ。起きたくないなぁ。4連休はどこにも行かず、たっぷり寝たはずなのに。あと10分、あと10分…床の中で繰り返す、そんな朝◆「借金はできても、貯金はできない」といわれるのが睡眠である。寝不足がいつの間にか借金のように膨らんで、健康や仕事に悪影響を及ぼす。「睡眠負債」というやつである。たまった借りを一括返済しようと休日に寝だめをしても、かえってリズムが乱れ体調を崩してしまう◆日本人は世界でも際立って睡眠時間が短い。2018年の調査では、経済協力開発機構(OECD)の加盟30カ国で最下位の7時間22分。米国の8時間48分に比べれば、確かに見劣りする。1960年には日本人も8時間13分は眠っていたそうだから、経済成長とともに「負債」も右肩上がり◆それでも、若い世代には変化が兆している。20~30代前半の睡眠時間は約8時間と、この10年間で1割程度増えた。寝る間を惜しんで仕事や夜遊びに打ち込むより、自宅でスマホをいじりながら横になる…そんな生活スタイルが要因という。新型コロナ禍の巣ごもりで、その傾向は一層強まるだろう◆「不眠不休」はある時代まで日本人の美徳だった。働き方改革がさけばれるいま、手始めは「眠り方改革」かもしれない。よーし思い切ってもうひと寝入り…ってわけにはいかないか。(桑)

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