今年開館15周年を迎える長崎県美術館でコレクション展「くらべてみれば、みえるもの。」が開かれている。約8000点の収蔵品の中から、伊万里市出身の画家池田龍雄さん=東京都=ら15人の作家の作品が並ぶ。

 池田さんの作品は、島尾敏雄著『月下の渦潮』の挿絵(1980年)。九州で同宿する仲間が、長崎への旅を通じた心理状態の絡まりを描写した本で、幻想的な挿絵は“大人の絵本”を感じさせる。

 写真家の故東松照明の「片岡律代さん1 本原町」(1961年)は、長崎の街並みを背景に、被爆者である片岡さんの射るような視線が印象的だ。文化勲章受章者の彫刻家、故富永直樹さんの「新田義貞公像」も展示されている。

 ▼長崎美術館=095(833)2110=で9月22日まで。午前10時~午後6時。第2、4月曜休館。一般800円、大学生、70歳以上600円、高校生以下無料。

 

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