新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 佐賀県は23日、新たに感染を確認した嬉野市の20代男性は県内の宿泊施設に勤務していると明らかにし、接触があった従業員ら12人にウイルス検査を実施すると説明した。多久市の男性については詳しい行動歴や接触者を調べている。

 県によると、嬉野市の男性は外国籍で、16日に福岡市内で友人と会い、18~20日は宿泊施設で勤務した。21日に新型コロナとは別の症状で医療機関を受診し、後で発熱などの症状が出た。感染が確認された友人から連絡を受け、23日に検査をして陽性と判明した。

 男性は接客業務の担当ではなく、県は宿泊者との接触はないとみている。濃厚接触者は調査中で、従業員らは念のために検査する。感染確認を受け、宿泊施設は休業している。

 多久市の男性は福岡県内を訪れた際に感染した可能性があるという。

 県は、入院者数に応じて医療提供態勢を6段階に分けている。20~23日の感染者計10人は全員入院し、病床を現在の24床から50床以上に増やす「警戒期」に入ったとの認識を示した。退院後の療養などのため、7月末までの契約だったアパホテルの契約を更新することも明らかにした。

 嬉野市で初めて感染が確認されたことを受け、村上大祐市長は23日に緊急の記者会見を開いた。感染した人が外国籍だった点を踏まえ「外国の方を見て、心ない言葉を投げ掛けるようなことがあってはならない。冷静な行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

 「感染経路が判明しており、市中感染という評価はしていない」とも述べ、公共施設の利用は制限しない考えを示した。観光への影響に関しては「心理的にはキャンセルも出てくると思い、危惧している。宿泊施設などに感染予防策の徹底を促したい」と話した。

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