佐賀県は23日、前日に新型コロナウイルスへの感染が確認された唐津市の20代女性2人が、県内で別々の高齢者福祉施設に勤務していることを明らかにした。2人とも入所者と接する仕事だった。重症化しやすい高齢者に感染が広がっていないか調べるため、2施設の利用者や職員ら計約120人にPCR検査をする。結果は24日に判明する見通し。唐津市は2施設について市内と説明している。

 県によると、高齢者福祉施設職員の2人は、クラスター(感染者集団)が発生した18日の福岡市内での会食に参加していた。1人は20日に出勤し、翌21日に頭痛や鼻水の症状が出て発症した。もう1人は19、20日に勤務、21日は自宅で過ごし、22日に喉の痛みが出て発症した。

 国はPCR検査の対象になる濃厚接触者の定義を、感染者が発症する2日前から、1メートル程度の距離でマスクをせずに15分以上接触した人などとする。今回、2人は発症2日以内に勤務していたが、ともに施設ではマスクを着用していて、23日時点で利用者らに症状を訴えている人はいない。

 2施設の検査対象者は、一つが入所者9人、従業員12人の計21人。もう一つの施設は大半が利用者で約100人としている。

 佐賀県の大川内直人健康福祉部長は「高齢者福祉施設でクラスターが発生すれば大変厳しい状況になる。大量に感染者が出れば(入院しないで)施設内で治療する選択肢もある」と述べ、警戒感を強めた。

 県は18日の福岡市の会食に参加後、陽性が判明した唐津市の別の20代女性2人の調査結果も発表した。1人は福岡県の専門学校に通い、19、21日にも福岡市で会食をしており、そこに参加していた佐賀県内在住の友人14人と、同居する家族4人を検査する。もう1人は無職で、家族4人を調べる。

 県は23日、これらとは無関係の新規感染者2人を確認したと発表した。1人は嬉野市在住で県内の宿泊施設に勤務する外国籍の20代男性で、もう1人は多久市の20代男性。県内での感染確認は4日連続で、延べ57人になった。

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